A STORY BY FUYUNO YUI
ベイズの千里眼
〜コミュ障の天才は、その課題を全部見抜く(恋以外)〜
全ての嘘を見抜く天才が、
自分への溺愛だけは見抜けない。
- ジャンル
- お仕事 × 知的ミステリ・ラブコメ
あらすじ
これ、バグじゃない。人為的な現象ね
高卒・独学のたたき上げ、天才データサイエンティスト・氷室澪。飄々として摑みどころがなく、対人スキルは壊滅的。でも「面白い問題を技術で解く」ことにかけては、誰にも負けない。
前職のSNSで詐欺広告の配信ロジックを「美しくない」と独断で潰し、広告収益を一割落として即クビ。そんな彼女に、かねて目をつけていたトップ営業のクール王子・御子柴律が言い放つ。
「君は技術に集中すればいい。雑務は、僕が全部引き受ける」
掲げる旗は「詐欺のないSNSを作る」。理想だけでは食えないから、他社が匙を投げたAIの難題や大手の炎上案件を“受託”で解きながら、二人は小さな会社を育てていく。原因不明のバグ、整いすぎたデータ、説明のつかない異常──その裏に隠れた“嘘”を、澪はデータごと鮮やかに暴く。
あらゆる事前確率を、証拠さえあれば淡々と更新できる彼女。なのに、ただ一つだけ更新できないものがある。自分に向けられた律の溺愛を、山ほどの証拠を前にしても、なぜか「労務管理」「血糖値の問題」に分類してしまう──。
そして、その理想を潰すために、かつての勤め先が動き出す。
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